旅と切符―【番外その5】大手私鉄の株主優待を比較してみた

今回は、大手私鉄株主優待割引について。
自分が使用したまたは使用しそうなもの(比較的長距離)だけ紹介します。
どれもチケットショップで購入することを前提としています。


1.小田急電鉄
小田急電鉄は1枚の株主優待券で全線1回だけ乗り放題になります。
なので、一番距離のある新宿→小田原までを利用するのが一番お得です。
通常料金(運賃):900円
株主優待600~650円

ちなみに新宿東口は24時間稼働している金券自動販売機があるので、新宿にいけば早朝でも購入できます。

【パターン1:新宿→小田原まで行く場合(比較)】
株主優待ロマンスカー(+910円)を使用:1510~1560円【70分】
JR湘南新宿ライン特別快速:1520円【80分】
→JRとほぼ同じ料金で、小田急のほうは所要時間が早くゆったり行けるので株主優待を利用した方がお得。

【パターン2:箱根までは…】
・箱根湯本まで行く場合も小田原-箱根湯本の運賃を別払いし株主優待を使った方が安い
芦ノ湖まで行く場合は箱根フリーパスのほうが有利

【パターン3:熱海までは…】
新宿ー(小田急快速急行)ー小田原ー(JR)ー熱海:1020~1070円
熱海まで片道1000円ちょい。
熱海の宿は朝夕の食事と温泉付きで8000円程度のものがあるため1泊2日をすると、なんと1万円程度で温泉旅行ができる計算に!



2.東武鉄道
東武鉄道も1枚の株主優待券で全線1回だけ乗り放題になるタイプ。
一番距離のあるのは浅草→新藤原だがこれではわかりにくいので以下で比較
浅草→鬼怒川温泉・新藤原(運賃のみ):1580円
浅草→東武日光(運賃のみ):1390円
浅草→東武宇都宮(運賃のみ):1220円
株主優待券(東武全線1回で):800円前後

【宇都宮まで行く場合(比較)】
浅草→新栃木→東武宇都宮東武株主優待):800円【150分】
上野→宇都宮(JR運賃):1980円【90分】
東武はやたら時間がかかるが安さが魅力。日帰りで宇都宮に行く場合青春18きっぷ(2410円)を利用するより株主優待を2回使用したほうが安くなる。



3.近畿日本鉄道
ここも1枚の株主優待券で全線1回だけ乗り放題になるタイプ。
近鉄名古屋大阪難波(運賃):2410円
大阪難波⇔鳥羽(運賃):2080円
株主優待券(近鉄全線1回で):1800円前後

【名古屋から大阪まで行く場合(比較)】
近鉄名古屋大阪難波(株主優待・急行):1800円【210分】
近鉄名古屋大阪難波(株主優待アーバンライナー):3430円【120分】
名古屋ー大阪(高速バス):1500~3060円【180分】
名古屋ー大阪(JR運賃):3410円【160分】
※高速バスは前日申込で1900円、アーバンライナーの値段も前日申込のチケットレス

競争が激しいので価格と時間を比較しても何とも言えない感じ。
一番リーズナブルなのは高速バスか。


私鉄の最長距離運賃と株主優待(全線乗車証)の比較表
私鉄会社名出発地到着地運賃優待券差額割引率
東武鉄道浅草新藤原158080078049.4%
京浜急行品川三崎口95065030031.6%
京成電鉄京成上野成田空港127090037029.1%
小田急電鉄新宿小田原90065025027.8%
西武鉄道池袋西武秩父79058021026.6%
近畿日本鉄道近鉄名古屋大阪難波2140188026012.1%
※比較的割安になるもののみを挙げてます
※優待券は時期や購入場所等により大きく変動します